大分県別府市で2022年6月29日に発生した「別府ひき逃げ殺人事件」。重要指名手配中の八田與一容疑者はいまもなお逃走を続けている。八田容疑者の情報を得るために、元徳島県警警部の秋山博康氏が栃木県・鬼怒川温泉を訪れた。
【映像】“整形経験あり”八田容疑者の特徴(動画あり)
八田容疑者は大分に移住前、鬼怒川で川下りのインストラクターのアルバイトを住み込みでしていたことがわかっている。
秋山氏は「八田の場合はこういうリゾートバイト。過去にリゾートバイトの経験があるし、こういうリゾートが好き。全国的にこういうリゾートバイトはあちこちにあると思う。だから今日行って、どういう生活環境なのか、どんなところに寮があるのか、寮があったらどういう生活をするのか、そういうのを聞いてみたい」と意気込んだ。
鬼怒川にあるラフティング施設。施設の代表者は八田容疑者がここで働いていたことは認めたものの、取材には応じてくれなかった。ただ、そのころの八田容疑者を知っているという、別会社の川下り乗り場の職員に話を聞くことができた。
職員に八田容疑者の印象を尋ねると「普通の若い。でも金髪でお化粧していたので、すごく目立つ感じ。いまどきのちょっと韓国風じゃないけど、ファンデーションで」と容姿について言及した。
さらに「1年は絶対にいた。夏はラフティング、川下りで冬はスキー場に行っていた。スキー場がある場所は鶏頂山」仕事の内容は「スノーボード、スクールのお手伝い」と証言。「愛想はよかった?」という問いには「あんまり話したがらない」と、挨拶をする程度のコミュニケーションしかなかったことを明かした。
さらに、八田容疑者が住んでいたとされる寮で住人に話を聞くと、働き手はいろいろな土地からくるという。アルバイトの体制については「これから4人でやる予定で、(いたとしても)5人ぐらいなんですかね」と回答。
リゾートバイトについては「全国的にたくさんあって、リゾートバイトなので四季折々あるところでやっている」と、働き先は全国にあると説明した。
雇用は「派遣会社やその場での直雇用」があるという。身分証明書なしでもいけるところはあるのか?「僕は提出してそのまま行ったが、ぶっちゃけた話、直雇用だったりすると……」と、身分証なしでも働ける可能性を示唆した。
寮の大家に八田容疑者について聞くと「人当たりはとてもやんわりした、都会のあんちゃんって感じ。田舎の芋にいちゃんとは違う。エレクトーンなんかも弾いてくれて。弾けるって言うから弾いてみなって。曲は知らないけど、上手だよ」とエピソードも明かした。
大家さんによると八田容疑者が寮にいたころは、男性3人で生活しており、時々彼女らしき女性の出入りも見かけたものの、仕事には休まず通っていたという。「本当に人当たりのいい優しいあんちゃん。とてもそんなことするような人には見えない。どこに住んでんだかねえ。外国に行ったらわかっちゃうよね」(大家)
秋山氏は今回の情報を踏まえて「彼はリゾートが好きだった。別府も温泉があると。で、けっこう運動神経が発達して、例えばスノボの指導をしたりとか、川下りの補助をしたりとか。自分でもジョギングとか筋トレとか、自転車で100キロぐらい走ったりとか、そういう体力面が非常に高い、運動神経もいい。そしてリゾートが好き。ここでやはり全国的に身分証明書がない、しかも寮がある。好きな仕事ができる。変装して別人になりすまして、リゾートのバイトをしている可能性は非常に高いかなと想像できる」と推察した。
情報提供は別府警察署(0977-21-2131)まで。X(旧Twitter)の番組公式アカウント(@News_ABEMA)のダイレクトメッセージでも情報を募集している。
(『ABEMA的ニュースショー』より)