参院選比例代表に日本維新の会から出馬を表明した元K―1王者で、格闘家の久保優太氏(37)が18日、都議選(22日投開票)の応援で街頭活動を本格的にスタートさせた。先月の「RIZIN男祭り」のリングで参院選挑戦を宣言し、ファンからはとまどいの声も出ているが、久保氏は政治への真摯な思いや格闘技界の先輩に当たる須藤元気氏(47)から指南を受けていたことを明かした。
――政界挑戦は驚いた
久保氏 急な発表でネタのような感じで見られているが、僕のおじいちゃんが不動産詐欺に遭って、行政をたらいまわしされたことで、無力さを感じてから政治に興味を持った。実は2~3年前から水面下でずっと準備をしていて、維新の政治塾にも1年間通っていたんです。引退してからという声もあったが、今回を逃すとまた3年後になってしまう。仕込みは十分というかこのタイミングしかなかった。
――くしくも格闘家の先輩に当たる須藤氏と同じ土俵で戦う
久保氏 須藤さんが引退してから僕はデビューしているんで、リングでの絡みはないが、2年前に「政治家になるにはどうしたらいいのか?」と相談に行ったんです。活動の仕方や選挙に向けた心構えなどリアルに教えてもらった。須藤さんはワクチンの話をしていたんで、出るなられいわ新選組や参政党かなと思ったが、国民民主党で驚いた。比例は候補者もたくさんいるので、自分の選挙をするだけですね。
――何を訴える
久保氏 20~30代の人たちは政治に興味を持っていなくて、前回の衆院選で20代の投票率は約35%だった。なんとなく不満を持っていても投票に行かなかったり、ちょっとSNSに不満を言って、アンチ活動するぐらいでは世の中は変わらない。政治に関する困りごとを募集して、一緒に問題解決していきたい。僕も問題に直面した時に国会議員の知り合いもいなくて、誰に相談したらいいか分からなかった。だったら自分がSNSで募集したい。僕が活動することで、ちょっと変なやつがいるなって思われるだけでも興味を持ってもらって、少しでも投票率を上げることができればいい。

――街頭では「シバターと戦った久保優太」と紹介されていた。シバターは禁句ではない?
久保氏 いろんな格闘家やユーチューバーともコラボしていきますが、この際、シバターさんともコラボしようかな(笑い)。実は出馬表明してから逆風が吹いていて、批判コメントが殺到した。皆さんには愚直に思いを伝えて、オセロのように裏から表にひっくり返す作業をこの1か月頑張ります。RIZINのユニークユーザーは500万人いて、45歳以下は400万人もいます。「立ち上がろう」と呼びかけ、トップ当選を目指します。