参院選比例代表に国民民主党から出馬を予定している山尾志桜里元衆院議員と同姓同名の「山尾しおり」を名乗り、比例代表での出馬を表明していた男性が5日、「一身上の都合」を理由に出馬を取りやめると明かした。
男性は国民民主の党員で、党が山尾氏を擁立したことに抗議するために先月29日にペンネーム「山尾しおり」での参院選に出馬し、案分票とすることで、山尾氏の票をそぐ作戦の実行を宣言。通称認定を得るため、連日ネット上で活動し、YouTube登録者数は3万人を超えたが、物議を醸していた。反響の大きさにNHK党の立花孝志党首は男性の作戦を受け入れる考えを示し、5日に出馬会見が開かれる予定だった。
ところが、5日未明に男性は「一身上の都合により。明日の記者会見を辞退していただきます。立花さんにも先ほどお電話し、了承いただきました。全てのアカウントは、削除いたします。たくさんの方にご迷惑をおかけして。ご期待に添えず申し訳ありませんでした」とXにポストした。その後、YouTubeやXのアカウントも削除された。
立花氏はXに「山尾しおりの出馬会見は中止します。理由は、本人はどこの党からも立候補しない!YouTubeチャンネルを閉鎖して一般人に戻るそうです。お騒がせして申し訳ありませんでした」と説明した。