8月2、3日に開催される新潟県の長岡まつり大花火大会(長岡花火)のチケットが仲介サイトで高額転売される事例が後を絶たない。
対策を強化しても歯止めがかからず、長岡市や主催する長岡花火財団は転売や購入をしないよう呼びかけている。
特に転売が多いと同財団がみている二つの仲介サイトでは、25日現在で計約250枚のチケットが売り出されている。一般向けの販売価格が4万8000円の「ベンチ式マス席」は、約4倍の20万円前後を提示しているサイトもある。
同財団によると、今年のチケットの転売は、一般向けの抽選結果が発表された17日以降に増加している。発送は7月上旬から始まる予定で、一般向けは同月中旬頃に当選者に届く見通し。出品者の手元にチケットがないにもかかわらず転売が横行している状況だ。
長岡花火のチケットの高額転売は数年前から相次いでいるといい、同財団は仲介サイトの運営会社などに対して規制措置を求めている。今年からはチケットに購入者の名前を印字し、会場で本人確認を行う場合があると購入時に周知している。
磯田達伸市長は25日の定例記者会見で、チケットが不要になった場合でも希望者に再販できる「リセールサービス」があるとし、「どういう目的であっても転売はしないようぜひお願いしたい」と呼びかけた。