20歳の女性の行方が、去年12月からわからなくなっています。親族は交際していた男性からのストーカー被害を警察に相談したものの、対応してもらえなかったと訴えています。 ◇去年12月、20歳の誕生日。照れくさそうにほほえむ岡崎彩咲陽さん。この1週間後、行方がわからなくなりました。記者(神奈川・川崎市 2日午前)「遺体が発見された住宅の前では、神奈川県警の鑑識作業が行われています」捜査員が集まった、神奈川県川崎市の住宅。彩咲陽さんの元交際相手の男性の自宅です。

ここで4月30日の夜、性別不明の遺体が見つかりました。その時の様子を捉えた映像には、中に入って行く捜査員が映っていました。捜査関係者によると、遺体が見つかったのは住宅の床下収納スペース。そこに置いてあったボストンバッグの中に、死後、数か月たっている可能性のある、全身ほぼ白骨化した遺体が入っていたといいます。燃やされた痕跡も確認されたということです。行方不明となっている彩咲陽さんとの関連はわかっていませんが、司法解剖の結果、若い女性とみられることが新たにわかりました。 ◇彩咲陽さんの親族によると、2人が交際を始めたのは約1年前。1か月ほどで別れたあと、男性のストーカー行為が始まったといいます。その様子を、彩咲陽さんの親族は何度も目撃していました。彩咲陽さんの親族「ストーカー。毎日ストーカー。彩咲陽が歩き出したら後ろからずっと歩いている。マウンテンバイクみたいなものに乗って、彩咲陽につきまとう。毎日です」彩咲陽さんの父「ずっと家の周りうろうろしたり、娘が働いている場所うろうろしたり。毎日1日も欠かさず来ていた」その様子を捉えた動画には、黒い目出し帽をかぶった人物が家の周りをうろついている様子が。つきまといだけでなく…。職場の店長「首絞められたり殴られたり、蹴飛ばされたりは聞いた」彩咲陽さんや親族は、警察に何度もストーカー被害の相談をしていたものの、対応してもらえなかったといいます。そして誕生日の1週間後、去年12月20日。祖母の家に身を寄せていた彩咲陽さんの行方が、突然わからなくなりました。彩咲陽さんの親族「おばあちゃんが出かける時、下りてきたら彩咲陽がいない」当時、家の1階のガラスが割れていたといいます。親族が、警察に相談しましたが…。彩咲陽さんの親族「事件性はないと言われた。写真も撮らなかった。(部屋の中に)手形もついてる。何もやらないで帰って行った。事件性がないって。おかしいじゃないですか」それから、神奈川県警が男性の自宅をストーカー規制法違反の疑いで捜索したのは、4月30日のこと。彩咲陽さんが行方不明となってから4か月ほどがたっています。この間に、男性は海外に出国していたとみられることが新たにわかりました。 ◇元神奈川県警捜査1課長の鳴海達之氏に、神奈川県警の今回の対応について聞きました。まず、祖母の家の割れたガラスの事件性について。元神奈川県警捜査1課長 鳴海達之氏「(彩咲陽さんが)いなくなったことと、窓ガラスが割られていることはくっつけて考えなければいけない。軽々に事件性がないという判断が間違っていた」ストーカーの疑いがある男性の自宅の捜索に、4か月ほどの月日がかかったことについては…。元神奈川県警捜査1課長 鳴海達之氏「時間かかりすぎ。(去年12月)24日に捜索願が出てた時点で捜索はしないといけない。家宅捜索までの間、何をしていたのか私も知りたいところ」古巣・神奈川県警でストーカー対策の強化に尽力してきた鳴海氏は、危機意識が薄れているのではないかと指摘します。元神奈川県警捜査1課長 鳴海達之氏「私たちも(危機意識を)継承してこなかったことに責任は感じている。人の命を扱うわけですから自覚をもっと持ってもらいたい」 ◇警察は、死体遺棄事件として遺体の身元の確認を急ぐとともに、彩咲陽さんとの関連を慎重に捜査しています。
20歳の女性の行方が、去年12月からわからなくなっています。親族は交際していた男性からのストーカー被害を警察に相談したものの、対応してもらえなかったと訴えています。

去年12月、20歳の誕生日。照れくさそうにほほえむ岡崎彩咲陽さん。この1週間後、行方がわからなくなりました。
記者(神奈川・川崎市 2日午前)「遺体が発見された住宅の前では、神奈川県警の鑑識作業が行われています」
捜査員が集まった、神奈川県川崎市の住宅。彩咲陽さんの元交際相手の男性の自宅です。
ここで4月30日の夜、性別不明の遺体が見つかりました。その時の様子を捉えた映像には、中に入って行く捜査員が映っていました。
捜査関係者によると、遺体が見つかったのは住宅の床下収納スペース。そこに置いてあったボストンバッグの中に、死後、数か月たっている可能性のある、全身ほぼ白骨化した遺体が入っていたといいます。燃やされた痕跡も確認されたということです。
行方不明となっている彩咲陽さんとの関連はわかっていませんが、司法解剖の結果、若い女性とみられることが新たにわかりました。

彩咲陽さんの親族によると、2人が交際を始めたのは約1年前。
1か月ほどで別れたあと、男性のストーカー行為が始まったといいます。その様子を、彩咲陽さんの親族は何度も目撃していました。
彩咲陽さんの親族「ストーカー。毎日ストーカー。彩咲陽が歩き出したら後ろからずっと歩いている。マウンテンバイクみたいなものに乗って、彩咲陽につきまとう。毎日です」
彩咲陽さんの父「ずっと家の周りうろうろしたり、娘が働いている場所うろうろしたり。毎日1日も欠かさず来ていた」
その様子を捉えた動画には、黒い目出し帽をかぶった人物が家の周りをうろついている様子が。
つきまといだけでなく…。
職場の店長「首絞められたり殴られたり、蹴飛ばされたりは聞いた」
彩咲陽さんや親族は、警察に何度もストーカー被害の相談をしていたものの、対応してもらえなかったといいます。
そして誕生日の1週間後、去年12月20日。祖母の家に身を寄せていた彩咲陽さんの行方が、突然わからなくなりました。
彩咲陽さんの親族「おばあちゃんが出かける時、下りてきたら彩咲陽がいない」
当時、家の1階のガラスが割れていたといいます。親族が、警察に相談しましたが…。
彩咲陽さんの親族「事件性はないと言われた。写真も撮らなかった。(部屋の中に)手形もついてる。何もやらないで帰って行った。事件性がないって。おかしいじゃないですか」
それから、神奈川県警が男性の自宅をストーカー規制法違反の疑いで捜索したのは、4月30日のこと。彩咲陽さんが行方不明となってから4か月ほどがたっています。
この間に、男性は海外に出国していたとみられることが新たにわかりました。

元神奈川県警捜査1課長の鳴海達之氏に、神奈川県警の今回の対応について聞きました。
まず、祖母の家の割れたガラスの事件性について。
元神奈川県警捜査1課長 鳴海達之氏「(彩咲陽さんが)いなくなったことと、窓ガラスが割られていることはくっつけて考えなければいけない。軽々に事件性がないという判断が間違っていた」
ストーカーの疑いがある男性の自宅の捜索に、4か月ほどの月日がかかったことについては…。
元神奈川県警捜査1課長 鳴海達之氏「時間かかりすぎ。(去年12月)24日に捜索願が出てた時点で捜索はしないといけない。家宅捜索までの間、何をしていたのか私も知りたいところ」
古巣・神奈川県警でストーカー対策の強化に尽力してきた鳴海氏は、危機意識が薄れているのではないかと指摘します。
元神奈川県警捜査1課長 鳴海達之氏「私たちも(危機意識を)継承してこなかったことに責任は感じている。人の命を扱うわけですから自覚をもっと持ってもらいたい」 ◇