4月のある夜、新宿・歌舞伎町の大久保公園周辺は相も変わらず、「立ちんぼ」たちでにぎわっていた。昨年末に行われた警察の集中取り締まりで姿を消した彼女たちも、そこは商魂たくましい猛者ばかりで、何食わぬ顔で客待ちをしている。そんな変わらぬ情景の中に、ある異変が……。
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【実際の写真】男女の“交渉”の瞬間も! 生足のぞく「立ちんぼ」のリアルを激写
異変が起きたのは、客待ちをする女性ではなく、物色する側。多国籍化が急加速しているのである。
実際、こんな場面も。黒髪の女性に外国人男性が近づいていく。接近するや、男性はスマホを差し出し、女性はその画面をのぞき込む。翻訳機能を使っているのか、お互い画面を見ては顔を見合わせ、その後、そろってどこかへと消えた。
「確かにここ数カ月、インド人や欧米人など外国人が一段と増えています。もちろん、冷やかしが多いのですが、交渉が成立してホテルへ、というシーンも珍しくはないですね」
こう語るのは『ルポ歌舞伎町』などの著書があるルポライターの國友公司氏(32)だ。
「増えた原因ですが、インド人とみられるインフルエンサーが立ちんぼの映像を『X』に上げたり、立ちんぼを『tachinbo』とローマ字で表記した動画がユーチューブにアップされたりして、世界中に拡散したのが大きいようです」
試しにネットで「tachinbo」と検索してみると、英語表記の動画が無数にヒットした。
sushi、tempura、karaoke……。日本を代表する万国共通語にtachinboが加わるなんて不名誉な事態は避けてほしいところだろう。
撮影・本田武士
「週刊新潮」2025年4月24日号 掲載