多くの客でにぎわうゲームセンターに現れたのは銃を持った男。店内で目を疑う行為に及びました。
16日、大阪市の下町人情あふれる商店街のゲームセンターに緊張が走りました。
入店した男の手に銃のようなものが。そして、あろうことか銃口は店内にいた客に向けられていたのです。
すると今度はゲームに夢中の2人の女性の間に割って入った男。銃で狙いを定めていたものは、襲いかかってくる敵をマシンガンで撃つガンシューティングゲームでした。ゲーム用の銃を手にした女性は、隣にいる銃を持った男に驚きを隠せません。
その後、女性たちにしつこく話しかける男。そしてゆっくりと歩き出すと、出入り口付近で立ち止まり、突然、外に向けて発砲したといいます。
駆け寄ってきた店員は、ある異変を感じていました。
かすが娯楽館・村上隆司さん:注意しても発砲した。コルク銃ですよね、射的用の銃を…。
男が持っていたのは射的用の銃だったのです。
現場を取材すると、ゲームセンターを出た正面に射的場があり、多くの射的用の銃が置いてありました。
男は射的場から持ち出した銃を使い、ゲームセンターから道1本を挟んだ射的の景品を狙っていたのです。
発砲した男は、ゲームセンターの店員に注意されると店を後にしたといいます。
かすが娯楽館・村上隆司さん:(男は)何もしゃべらず、にらまれました。この状況だと、通行人が絶対通るので確実に危ない。
大阪市民は「絶対ダメ、ふざけるのはよくない」と男の迷惑行為に怒りをあらわにし、「普通は手を伸ばすのが限度。よくない、遊び方を知らない」「おもちゃでも目に(玉が)当たったら危険。もしかしたら遊び半分の感覚があったのかな」などと話しました。
男は酒に酔った様子だったといいます。
ゲームセンターの店員は、外国人観光客が店内にいたらもっと大ごとになっていたのではないかと話します。
かすが娯楽館・村上隆司さん:最近はインバウンドでお客さんが来るので、海外の方が銃口を突きつけられるとすごく気分が悪いと思う。日本人でも思うが、それを踏まえてもよくない。