2024年の1年間で全国の警察が行った取り調べは、約109万件で、そのうち不適切な行為が8件あったと、警察庁が発表した。
警察庁によると2024年の1年間で、全国の都道府県警察が行った取り調べは約109万件で、そのうち6事件の取り調べにおいて、不適切な行為が8件あったということだ。
その内訳は▼便宜供与や便宜供与の約束が3件▼直接または間接に有形力を行使したものが2件▼やむを得ない場合を除いた身体接触が1件▼困惑させるような言動をしたものが1件▼人の尊厳を著しく害するような言動が1件となっている。
警察庁によると、取り調べ中に、容疑者に蹴られた警察官が蹴り返した行為や、容疑者に対して「お前らに人権は無い」などの発言があったという。
便宜供与では、容疑者が警察官に対し、押収されたスマホに保存されている知人の連絡先を教えてほしいと申し出て、本来は認められてないものの、警察官が知人の連絡先をメモで渡すなどの行為があったということだ。
警察庁は「引き続き指導・教養を徹底していきたい」としている。