東京都港区で2018年、車を暴走させて男性をはね死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)などの罪で有罪が確定した元東京地検特捜部長の石川達紘氏(85)が、車の欠陥が事故の原因だったとして、トヨタ自動車と販売会社に計5千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(鈴木昭洋裁判長)は20日、請求を棄却した。
石川氏は「アクセルを踏んでいないのに発進した」と主張。鈴木裁判長は、事故時に両足が車外に出ていたことを示すとする石川氏側の画像鑑定に関し、両足の靴が写っていると認めるのは困難だと指摘した。その上で「車両に欠陥があったとは認められない」と結論付けた。