21日午前5時頃、静岡県富士市大淵の障害者支援施設「共同生活援助富士ばらホーム中野寮」の入居男性から、「畳から火が出て、黒煙が出ている。施設内には入居者がいる」と119番があった。
火は約1時間後に消し止められたが、いずれも入居者の斎藤隆則さん(50)と、稲積左千夫さん(67)が搬送先の病院で死亡が確認された。別の入居男性1人も搬送されたが、命に別条はないという。
富士署によると、施設は2階建てで、2階の個室から出火したとみられる。出火当時、施設には入居者7人がいたといい、同署が当時の状況や出火原因を調べている。
施設のホームページによると、一定程度の自活能力のある障害者が住居確保が困難な場合に一定期間利用できるという。近くに住む女性は「騒ぎが聞こえたので見てみると、救急隊員が男性2人の心肺蘇生をしていた」と話していた。