猛威を振るうインフルエンザ。医療現場からは、治療薬の在庫不足を懸念する声が出ています。
東京・中野区の薬局。インフルエンザの治療薬が不足する恐れがあると懸念を抱いています。
治療薬「タミフル」を製造する中外製薬が、その出荷を調整すると医療機関などに伝えたのです。また、沢井製薬が製造するタミフルのジェネリック医薬品の供給も一時停止となっています。
製薬会社の生産体制が追い付かない異例の事態。それほどインフルエンザの流行は急激です。
インフルエンザの全国の患者報告数は1医療機関あたり64.39人。警報の基準となる30人の倍以上となっています。これは10週連続の増加で、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降最多です。
特に九州で感染者が多く、大分県では100人を超えました。
受験生も戦々恐々としています。
学習塾も感染拡大を受け、対策を始めました。
感染した生徒のために、授業の見逃し配信も行っています。
一方で…。
フェイスシールドに医療用マスク。コロナ禍を思わせる装備です。訪問看護をする事業者は1人暮らしの90代の男性を訪ねました。インフルエンザにかかり、4日間、高熱が続いているといいます。
高齢者のインフルエンザ感染には、特に注意すべき点があると医師は話します。