北九州市で中学生2人が殺傷された事件。番組は捜査員が現場近くから回収していたたばこの吸い殻に注目。実に様々な手掛かりが得られるといいます。
逃走した男は凶器を持ったままの可能性があり、事件現場周辺の小学校では登校時の見守りが強化されています。
また、北九州市の小中学校などは、当面の間、日没する午後5時までに複数人での完全下校を行うとしています。
14日の午後8時半ごろ、北九州市小倉南区のファストフード店で、中学3年生の中島咲彩さん(15)と同級生の男子生徒(15)が、40歳くらいの男からナイフのようなもので立て続けに刺されました。男が店内に入ってから30秒にも満たない犯行だったといいます。
高校受験に向けての勉強だったのでしょうか。中学3年生の2人は塾帰りだったといいます。中島さんは腹部を刺され失血死。男子生徒も腰のあたりを刺されました。
男子生徒の傷は、致命傷にもなりかねない深い傷だったことが分かりました。警察は男子生徒に対しても強い殺意があったとみて調べています。一方で、男子生徒はこうも話しているといいます。
亡くなった中島さんと男に面識があったかは分かっていませんが、通り魔的な犯行の可能性もあります。
そんななか、現場で動きがありました。ファストフード店からおよそ120メートルの自動車販売店の敷地から鑑識の捜査員がたばこの吸い殻を回収しているのです。これは、何を意味するのでしょうか?
自動車販売店は男がファストフード店から逃走した方向と同じ北側にあります。さらに、現場となったファストフード店からほど近い自動車販売店で、事件の後不審な人物の目撃情報があったということです。
鑑識が回収したたばこの吸い殻…。そして、事件後に目撃された“不審な人物”…。この2つの点は、つながるのでしょうか…?
今回のように人間関係などから犯人像を絞りづらい事件では、鑑識での捜査が重要になると鑑識課の刑事だった坂本啓一氏は指摘します。
もしも、通り魔だった場合、犯人は意外な行動をとる場合があるといいます。
坂本氏は、今後の捜査についてこう話します。
逃走している男は、40歳くらいで170センチほど。灰色の上着に黒のズボン、そして新たに黄色いつま先が出たサンダルを履いていたことが分かっています。