【前後編の前編/後編を読む】「皇族は生身の人間」 秋篠宮さまの衝撃のお言葉は“魂の訴え” 異例のフレーズを持ち出された理由とは
秋篠宮ご夫妻はさる3日、国交樹立100周年を記念し、トルコへの公式訪問に旅立たれた。9月には長男・悠仁さまも成年を迎えられ、皇嗣家の存在感は高まるばかりだが、11月25日に開かれた秋篠宮さまのお誕生日会見では「思わぬフレーズ」が飛び出していた。
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3日の朝、政府専用機で羽田空港をたたれた秋篠宮ご夫妻。旅程は6日間で、
「ご到着後、4日に首都アンカラでエルドアン大統領を表敬訪問され、5日にはイスタンブールへご移動。100周年歓迎式典に臨まれました。また1890年に和歌山県沖で遭難したオスマン帝国の軍艦『エルトゥールル号』に関する展示がある海事博物館や、世界遺産のトプカプ宮殿なども視察されました」(宮内庁担当記者)
先月25日に赤坂東邸で行われたご訪問前の会見で秋篠宮さまは、国際親善の意義について尋ねられ、
〈親善訪問が相互理解を深める一翼を担えるのならば大変うれしい〉
そう述べられながら、続けて悠仁さまの将来についても言及され、
〈海外で学ぶ機会を得てほしい〉
〈本人も海外に身を置いて、そこで学ぶことの必要性というものを最近は感じるようになってきたような印象を受けている〉
などと口にされていたのだった。
秋篠宮さまが“国民の声”にことさら気をもまれている実情が、今回の会見ではあらわになったという――。
「9月11日のお誕生日に際し、紀子さまが公表された文書には、秋篠宮家に対するバッシング情報について『心穏やかに過ごすことが難しく、思い悩むことがあります』と記されていました」
とは、先の記者。ご一家へのバッシングはもっぱら長女・眞子さんと小室圭さんとの結婚に端を発しており、その後も悠仁さまの高校ご入学の経緯や佳子さまのお一人暮らしなどを巡って批判が起きていた。
会見で記者会は、宮内庁が4月からインスタグラムを活用して天皇、皇后両陛下のご活動を中心に発信している点に触れつつ、ご一家へのバッシングの「受け止め」を尋ねていたのだが、
「秋篠宮さまは『バッシング情報というのは第三者と当事者では意味合いが異なってくると思います』と切り出され、『当事者から見るとバッシングというよりも“いじめ的情報”と感じるのではないかと思います』と述べられたのです」(前出の記者)
いわば国民に対して“ご不満”を漏らされた格好であり、さらに続けて、
「『情報発信の全体のうちどれぐらいの割合がそういう情報なのか、それを俯瞰しないとどう受け止めるかは難しいと思う』と述べられました。また、そうした中で宮内庁に何か求めることについては『なかなか難しい』とされつつ、『“いいね”じゃない方の、逆の、あれ(注・バッドボタン)をとにかくクリックするぐらい、それ以外には思い付かない』と口にされたのでした」(同)
ところが、こうしたご発言がネットのニュースサイトで報じられると、
〈被害者のよう。何故そうなるのか、何故そう言われるのかを考えるべき〉
〈数十億の豪邸、佳子さまの豪華別邸、悠仁さまの進学など数々の疑義を持たれているわけなので、いじめというのは違うと思います〉
〈この方は実情を把握されているにも拘らず、その溝をどう理解し合うべきかとはお考えにはならないのですね〉
などといった、辛辣なコメントが寄せられてしまったのである。
武蔵大学の千田有紀教授(家族社会学)が言う。
「秋篠宮家に批判的な書き込みをしている人がどの程度いるのかは不明ではありますが、今回のご発言は、“いじめの主体は国民である”と秋篠宮さまが仰ったと世間では受け止められることでしょう。これまでご一家に生じたトラブルについて国民は、秋篠宮さまが十分に向き合われているとは捉えておらず、“自分たちに寄り添って下さっていない”と感じていると思われます。そこが批判の要因になっているにもかかわらず、そのような声を『いじめ』と表現なさったのだから、悪手だったと言わざるを得ません」
後編【「皇族は生身の人間」 秋篠宮さまの衝撃のお言葉は“魂の訴え” 異例のフレーズを持ち出された理由とは】では、「皇族は生身の人間」というフレーズについて、その背景を専門家が分析している。
「週刊新潮」2024年12月12日号 掲載