クレジットカード(以下、カード)の不正利用は、一般人が被害に遭いやすいトラブルの一つです。近年手口が多様化しており、ニュースが世間を賑わせることもしばしば。
X(Twitter)でも、カードの不正利用に関する実体験がよく拡散されます。Togetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド【J-CAST出張版】」、今回は「クレジットカードの不正利用 」について掘り下げます。
カードが不正利用された疑いがあると、カード会社から直接確認の電話がかかってくることがあります。
あるXユーザーが、カード会社からの電話で「エチオピアのアジスアベバで羊10頭」が買われたことが分かり、不正利用が発覚したという話が大きな注目を集めました。
そのカード会社は「決済されたのが(ユーザーの)住所からちょっと遠い場所でして」という形で話を切り出し、その場所がエチオピアだったというのです。
クレカ会社から不正利用の疑いで電話が→犯人のエチオピアでのまさかのお買い物に噴き出す人々「笑い事じゃないけども(笑)」 – Togetter
まさかの場所・利用用途に「買えるんだ・・・羊。クレジットカードで」「笑いごとじゃないけど、ごめん吹いた」と驚く声が集まりました。
投稿に対しては、他にも「僕のカードは一度、ポーランドで200万分の証券を買われようとしていた」「私は日本在住にもかかわらず、フランスのパリで、スーパーや、レンタカーや、ガソリンやで60万ほど使われた」といった体験談が寄せられました。
海外での不正利用被害に遭うことは決して珍しくないことが伝わってきます。
カードが不正に利用される例は、高額な決済に限った話ではありません。
あるXユーザーが、カードの利用を止められたためカード会社に連絡したところ、「ドイツで2000円分のカード決済が行われた」ことで不正利用を疑われ、停止対応がなされていたことが明らかになったという話があります。
そのユーザーが担当者に「そんな低額の不正利用ってあるのですか」と聞いたところ、「最近低額の不正利用が増えていて、最近は『毎週うどん定食一食分』を不正に利用されていたという例があった」と返答があったそうです。
クレジットカードが低額商品で不正使用されていた。問合せ先の担当者「最近発覚した件で毎週うどん定食一人分を不正使用ってのがありました」 – Togetter
こちらは、利用者が不正に気付きにくい程度の少額の不正利用を重ねる、いわゆる「サラミ法」の一種。
こちらの投稿にも「不正利用されていたけど少額だから3か月気付かなかった」「SNS利用で毎日200円150円と少額の不正利用があり、塵積で結構な額に」といった複数の似たような体験談が寄せられました。
不正利用に気付くためには、カードの利用明細までしっかりと目を通す必要があることが分かる例です。
不正利用が疑われたが、蓋をあけてみれば身内によるカード利用だった、というまさかのパターンもあります。
あるXユーザーの元に、カード会社から「不正利用の疑いでカードの利用を制限した」という知らせが来ました。投稿者が詳細を確認したところ、確かに「身に覚えのない20万円くらいの請求」が行われていました。
ところが、カード会社とカード情報を登録しているApple社に確認したところ、20万円の請求は不正利用によるものではなく、16歳になるお子さんが、投稿者のあずかり知らぬ形でゲームの課金をしていた結果だったことが発覚します。
お子さんによる課金は、Appleの「ファミリー共有」設定を行っていたサービスから行われました。サービスの利用料は投稿者のカード情報と紐づいており、投稿者はパスコードで決済の制限をかけていたそう。ところが、お子さんがパスコードを総当たりして突破して決済してしまった形です。
課金の詳細が投稿者の購入履歴に残らなかったため、すぐには気付くことができなかったといいます。
カード会社から不正利用の疑いの連絡が来た→身に覚えのない請求が20万ほどあり、子供に確かめると… – Togetter
投稿について「子どもがパス総当たりまでするなんて、考えもしなかった」と驚く声があがる一方で「ウチも全く同じでした。悲しかった」「ウチも小6息子が卒業式前日にゲームに5万課金してたのが判明して、卒業式どころではなかった」「知人の息子さんがゲーム用のアカウントを勝手に作って、携帯料金の請求でウン十万円の請求が来たという話を聞いた」といった体験談も相当数寄せられています。
家族間など複数人で同じサービスや端末を共有している場合、身に覚えのない請求が来たら不正利用だけでなく、身内で利用した人がいないかもしっかり確認する必要がありそうです。
Xで話題になるカードの不正利用の話題を辿ると、クレジットカードを使っている人は誰でも不正利用の被害に遭う可能性があることを実感します。
こうしたXでの実体験などをみて、どんな種類のトラブルがあるのかを頭の隅に置いておくと、いざ自身がトラブルの当事者になった時に、対処のヒントを得られるかもしれません。
以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド【J-CAST出張版】」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。
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