猫たちと触れ合うことができる「猫カフェ」で、女性スタッフへの“悪質電話”が相次いでいる。
被害にあったのは、横浜市にある身寄りのない猫たちを保護しながら新しい飼い主を探す「猫カフェmfmf(もふもふ)」。
来店した客は「めっちゃかわいいですね、癒される~」「みんな人懐っこくていろんな種類で、いろんな種類・年齢の子たちがいるのでめちゃめちゃ楽しいです」と喜ばれている。
過去には、流し台に寿司詰め状態の猫ちゃんや、自動販売機の上で叱られ不機嫌そうな猫ちゃん、みんなでガラス戸越しにご飯待ちをしている姿など、かわいらしくも奇妙な猫たちの投稿がSNSで大バズりした。
そんな人気の猫カフェに、お盆期間中の13日に悪質な電話がかかってきた。それは電話口でアダルトビデオの音声を流されるという“性的被害”だった。
そのときの状況について、電話を受けたスタッフの多田亜沙美さんは「電話に出たところ、人の高い声と、拍手しているみたいな音が聞こえてきて、始めは『どのような用件ですか?』『もしもし』みたいなことはお話していたんですけど」と相手の反応がなく、不思議に思いながらも問いかけを続けていたという。
そして「フィクション的なセリフとかもどんどん聞こえてきたので、これはそういった作品を故意に流しているいるものだなって判断がつきました。とても腹が立つのでX(ツイッター)の投稿につながりました」と話す。
その怒りの投稿には、
「誠に遺憾ではございますが、当店には既にアダルトな音声でダメージを受けますような可憐で若年の可愛らしいスタッフはおりません。」
と、加害者に向けたとみられるメッセージもあった。
実は、この猫カフェへの悪質電話は今回の被害だけではなく、同様の電話が相次いでいたという。
「猫カフェmfmf」スタッフ:女性スタッフの外見とか評価というか、そういったこととかを電話口で告げられたりとかはありますね。
それ以外にも、女性スタッフに接客を求める電話もあったという。こうした被害は、ほかの猫カフェでも頻発しているという。
「猫カフェmfmf」スタッフ:ほかの猫カフェさんでもこういった被害があるので、電話予約の受付けをやめましたとか。猫カフェっていうイメージで、女性スタッフがいて、なおかつ動物に優しいので、人にも優しいだろうっていう思い込みというか、そういったイメージで(電話を)かけてきている。
猫カフェが狙われるのは「女性スタッフが多い」ことが要因でないかという。
弁護士法人ユア・エース 正木絢生代表弁護士は、店に対してこうした悪質電話など繰り返し行なった場合、「迷惑行為防止条例違反」や「業務妨害」にあたる可能性もあると指摘する。
被害を受けた猫カフェは、刑事と民事両方で法的措置も検討しているという。(「イット!」 8月21日放送より)