今日ほど最悪な日はないーー。
7月下旬、そんな一文から始まる投稿がXで話題になった。8月25日現在、1万以上リポストされている。
投稿者は新幹線に乗った際、トイレにたった間にかばんを無くし、中に入っていた新幹線の切符や財布を失った。駅員に事情を説明したが、切符代を支払うよう求められたという。
これに対して、「カバンを置いて席を離れることができる時代ではなくなりましたね」「一人で長距離乗るときってトイレ行くのにカバンどうしようか、迷いますよね」などと同情する書き込みが寄せられている。

日ごろ財布やスマホといった小物以外にもパソコンやタブレット端末などを持ち歩く人は珍しくない。スーツケースは別にしても、新幹線に一人で乗車した時、トイレにそれらの手元の荷物を全て持っていくかは迷うところだ。
「のぞみ」などの新幹線を運行するJR東海に対策を聞くと、次のように回答があった。
<手回り品の持ち込みや保管は、お客様ご自身でしていただくようお願いしています。特に、大きな荷物などを持ち込まれる場合には、細心のご注意をもってお取り扱われるよう、ご協力をお願いしています>
置き引きを防ぐこれといった方法はないようだ。
新幹線の各車両には防犯カメラが設置されている。もし荷物の盗難被害にあった場合、カメラの映像を確認してもらうことはできるのだろうか。
この質問に対して、JR東海は「仮定の話ですので、一概にはお答えすることができません。盗難被害に遭われた際には、まずは警察にご相談ください」としている。

JR東海によると、切符をなくした場合、駅の切符売り場や新幹線の係員に伝え、同じ区間の切符を再購入する必要がある。
もし1年以内に紛失した切符を見つけたら、再購入した切符と一緒に駅に持っていくと、座席の種類に応じた手数料が差し引かれた上で払い戻しを受けられるという。
JR東海は「紛失しないようにご注意ください」と呼びかけている。