「邪魔や」
盗んだ下着を物干しに吊して持ち主に返却…76歳パンティー泥棒ナゾの犯行とその動機
「危ない」
「警察は何してんねん」「取り締まらんかい」
通行人からこんな通報が相次いでいたという。
大阪・ミナミの道頓堀川にかかる「戎橋」で許可を得ずにチェロの路上ライブを行ったとして、自称音楽家の井出直毅容疑者(27)が先月31日、道交法違反(道路不正使用)の疑いで府警交通指導課に逮捕された。
井出容疑者は7月1日からほぼ毎日のように戎橋を訪れ、路上にスピーカーを設置して映画「タイタニック」のテーマ曲やアニソンを演奏。投げ銭を集め、チェロケースには1000円札が何枚も入っていた。ライブが始まると通行人が足を止め、多い時は路上に100人ほどの人だかりができ、歩けないほどとなり、通行の妨げになっていた。
府警は7月初旬以降、口頭で演奏をやめるよう数十回警告し、<道路上でライブをすることは道路交通法違反にあたることは分かっています><今後二度と道路上でライブをしないことを約束します>という誓約書を5回書かせた。
それでも演奏を続けたため、さらに誓約書の記入を求めたが、「そんなもん根拠ないやろ」と拒否したため、逮捕に踏み切った。
「最初は<ハイ、ハイ>と返事しとったんやけど、警告慣れしたのか、言うことをきかんようになり、警官をあしらうような態度になった。戎橋交番のすぐ近くで演奏しとったから、始めたらその都度、警告しとったんやけど、いったん楽器をしまって警察官が帰ったらまた始める。その繰り返しやった。他にも路上ライブをしているケースはあるが、皆、警告を出したら従ってくれる。最終的に誓約書の記入にも応じなかったため、悪質と判断した。戎橋は人通りが多いため、道路使用の申請したとしても許可は出ない」(捜査事情通)
調べに対し、井出容疑者は「多くの人に演奏を聴いて欲しかった」と供述しているという。本人のものとみられるSNSには、キメキメのポーズでチェロを演奏している画像ばかり。承認欲求を満たしたかったのか。