”過去最強クラス”で九州に接近してきた台風10号。竜巻とみられる突風で飛んできた石が窓ガラスを突き破ったり、排水が追いつかずベランダから浸水する被害の様子を、視聴者のカメラが捉えていた。
突風が発生した宮崎市内の住宅で28日夜、撮影された写真。
部屋に並んで敷かれた布団の上に、無数にガラス片が散らばっている。
被害に遭ったのは今川さん一家で、子ども3人と就寝中に悲劇は起きた。
被害に遭った今川さん:かなりの風の音がしたので、私と妻が起き上がって、子どもをかばった直後に窓硝子が割れて。
宮崎市内では、28日午後11時頃、竜巻とみられる突風が発生。その突風で飛ばされた、約10僂寮个、今川さんの家の窓ガラスを突き破った。
被害に遭った今川さん:(部屋出て)長細い廊下のところで(寝て)、子どもは夜中2時3時くらいまで「怖い」という感じで、なかなか寝付けなかった。
ガラス片はランドセルやおもちゃにまで飛び散っている。
破片を取り除くのが難しい紙類は処分したと言うが、思い出の絵は残していた。
被害に遭った今川さん:父の日のものなんですけど、パッと見た中でもこれは捨てられない。
今回の被害を受けて今川さんは、「(台風から)遠いところでも竜巻とか起こる可能性があるので、できるだけ養生テープなど(で対策して)、十分に警戒していただきたい」と呼びかけた。
一方、鹿児島・指宿市で28日午後9時頃に撮影された写真。
窓の下の隙間や床にタオルやカーペットが置かれている。
撮影者は当時の状況について「(排水が追いつかず)全部ベランダから水が入ってくる」と振り返る。
指宿市では深夜に最大瞬間風速29.3m/sを観測し、夜9時以降の1時間ごとの降水量も20ミリ以上となっていた。
撮影者は「ガラス割れるんじゃないかっていうくらい吹き荒れて、ガッタンガッタンいってました」と話す。
部屋が浸水し、周辺で停電が起きたことから、28日夜は車中泊をすることにした撮影者。
一夜明け行われた片付け作業。今朝の寮の廊下には多くの荷物が置かれていた。
今日29日も車中泊になるかもしれないことに撮影者は、「ガソリンスタンドも田舎で閉まってしまうので、車は最初だけ冷房つけてあとはもう切ってみたいな。ガソリンがなくなった時を考えると余り使えない」と不安を口にした。(「イット!」 8月29日放送より)