五輪代表を辞退した宮田笙子選手(写真・時事通信)
喫煙と飲酒行為の発覚によって、パリ五輪の日本代表を辞退した体操女子・宮田笙子選手の処遇が波紋を呼んでいる。
現在19歳の宮田選手は成人だが、日本の法律では喫煙と飲酒は20歳から。また、日本代表の行動規範では「20歳以上であっても原則的に喫煙は禁止」とされており、どのみち宮田選手が“ルールを破った”のは間違いない。
この事件をめぐり、一部ネット上では意外な人物の名が注目を集めている。
「2011年9月から2012年12月まで、時の民主党政権で首相をつとめた野田佳彦氏(現・立憲民主党最高顧問)です。
じつは、愛煙家で知られる野田氏は、2012年3月の参議院決算委員会で、公明党の松あきら議員から『総理はヘビースモーカーだとお伺いしました。今日から「やめる」と宣言、いかがでございますでしょうか?』と問われると、『いや、困りましたね』と苦笑。『私、18からずっとやめたことがなく貫いてきてしまいました』と、あわや法律違反を告白して、議場をざわつかせたことがあるのです。
その後、野田氏は他議員からの指摘を受け、『あ、すみません。ハタチからですね。失礼いたしました』と慌てて訂正。松議員が『ここは目をつぶりましょう』と返すと、議場が“寛容な”笑いに包まれるという一幕がありました」(政治記者)
こうした過去を覚えている人たちはX上で、
《時の総理大臣が国会答弁で未成年喫煙してたと口走ったのに不問にされてたやん(野田総理)》
《野田総理は18歳から喫煙していたのを国会で言って笑って済まされていますがね。ま、時代と言われればそれまでですが》
《過去にの野田総理大臣が18才から喫煙してたと言って慌てて言い直してた記憶 喫煙飲酒なんてその程度のもの謝れば許してやるべき》
と、あまりに厳しい宮田選手の処分に疑問を呈しているのだ。
「もちろん、過去の行動と、“現在進行系”の宮田選手の事件を同列に扱うことはできないでしょう。ただ、当時の議場の雰囲気そのままで、宮田選手のことも許してあげようよ、と考える人達が多いのは間違いないでしょう」(同前)
日本体操協会中に「ここは目をつぶりましょう」と言ってくれる者はいなかったのか……。