京都市は1日、主要観光地だけに停車する「観光特急バス」の運行を始めた。
観光客の急増に伴うオーバーツーリズム(観光公害)対策で、市民が利用する市バスの混雑緩和を目指す。
京都駅から五条坂(清水寺)や祇園、平安神宮を経由し、銀閣寺前に向かう路線(1日24便)と、同駅から五条坂に直行する路線(同16便)の2路線。土日祝日や年末年始などに運行する。
停車時間を短縮するため運賃は先払いで、通常の均一運賃区間(大人230円)の倍以上となる大人500円。「地下鉄・バス1日券」でも乗車できる。市民も利用できるが、定期券や高齢者向けの敬老乗車証は使えない。
1日午前には、京都駅前で出発式が開かれ、バスに試乗した松井孝治市長は「市民の生活を守りながら観光も楽しんでもらいたい。成果を検証する」と話した。