「最近は、地方のメンズエステで荒稼ぎしている女の子が増えています」
都内で違法メンズエステ店を経営するA氏(40歳)は、地方のメンズエステ事情についてそう話す。
前編記事『「過剰サービスで月に数百万円」「マジメに働く子は淘汰される」…都内でメンズエステ店を経営する男性が明かす「違法店の実態」』より続く。
「最近目立つのは、進学などで上京してメンズエステ店で働き、地元に戻るいわゆるUターン組。都内の違法店で“修業”した女性たちが、地方店で人気を博しているんです」
A氏によれば、都内と地方では客層がまったく異なるという。
「地方は穏やかな客が多いと聞きます。問題を起こす客は全体の1割未満だと、地方のメンズエステを経営する人間が話していました。
一方、都内は本当に治安が悪い。一番ヤバいのは新宿と渋谷で、ここら辺は常に酔客を相手にしないといけないわけですから、経営者も働く側も相当大変です。後は、タレントやスポーツ選手がよく遊ぶ港区界隈もトラブルが多い。
最近はとある事情でメンズエステ通いを控えているモデル出身のベテラン俳優Tは、テレビに映る爽やかな印象とは異なり、数年前には度々界隈の店に繰り出していたそう。彼から襲われかけたという話を複数の女性から聞きました。また、数年前にトラブルがきっかけで芸能界を干された中堅芸人のZも、売れている時期はメンズエステ遊びにハマっており、度々問題を起こしていた」
A氏曰く、このようなヤバい客が多く訪れる店舗を経験した猛者が、地方で躍動しているというのだ。
「長野市の繁華街にあるXというお店で働く女の子は、学生時代に歌舞伎町の超違法店で働いていて、卒業後に地元に戻り、今はメンズエステ1本で月に100万円以上稼いでいるそうです。彼女は『長野は客層も良いし、新宿時代の10分の1くらいの性的サービスを提供していれば客は満足する。チップも弾んでくれるから楽で仕方ない』と話しているとか。
このお店は他にもUターン組を雇っていて、都内と遜色ない売り上げだというから羨ましい限りです。あと、地方はサラリーマン客が多く、警察の内偵も分かりやすいそうです。都内は経営者を始め色々な人間が店に来ますから、怪しい客を判別するのはなかなか難しい。
以前、田舎の某メンズエステ店の経営者が『女の子から、ポロシャツと餃子耳の警察風の客が来た。明らかにサラリーマンではないから過剰サービスは行いませんというLINEが来た』と話していました。サラリーマンが多いから、警察らしき人間の判別がしやすい。都内ほど稼ぐのは難しいとはいえ、地方での経営にもこうしたメリットがあるのです」
都内、そして地方でも違法メンズエステ店が増加している理由について、A氏はこう分析する。
「あくまでも“風俗店ではない”という部分が、働く女の子側のハードルを下げているのは間違いない。以前、ウチで働きたいといって面接に来た女の子は『風俗までは落ちたくないけどガッツリ稼ぎたい』とはっきり言っていました。客の容姿や清潔感でサービス内容を変更できる点もメンズエステの特徴かもしれません。たとえ風俗店と同様のサービスを行わなくても、客側は何の文句も言えませんからね。
性的サービスをすることに抵抗さえなければ、メンズエステはかなり稼げます。風俗店ほど過剰なサービスを行わなくてもリピーターを取れるので、都内では月に200万円を稼ぐ女の子も珍しくないですし、今は地方でも、違法店なら平均50万円くらいは稼げる。風俗では働きたくないけど稼ぎたいといった女の子がメンズエステに集まるのだから、違法店が増えるのは当然でしょう」
警察の摘発も空しく、違法メンズエステ店は雨後の筍のように誕生しているようだ。
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