ハードスケジュールの疲れを感じさせることのないパーフェクトな振る舞いは、現地で「東洋のダイアナ」とたたえられるほどだった。6月1日、6日間の日程でギリシャ公式訪問を終えられた秋篠宮家の次女・佳子さまが帰国された。日本とギリシャの外交関係樹立125周年を記念する式典に出席されたほか、ギリシャ語でのご挨拶に挑まれたり、大統領を表敬訪問され天皇陛下から預かったおことばを読み上げられたりと国際親善を果たされた。
【写真】佳子さまが着用したとされる『Pierrot』の青ニットの販売ページ。他、たこ焼きを持つジャンパースカート姿の佳子さま、ホットパンツ姿の20才の佳子さま、タイトスカート姿も
精力的な公務が絶賛される一方で、昨年11月にペルーを公式訪問されたときと同様に、今回も佳子さまの装いが大いに注目を集めた。
「アテネ近郊のサラミナ島を訪れた際は、2017年に姉の眞子さんがブータン公式訪問時に着用していたネイビーのセットアップをお召しになりました。さらにケルキラ島でお召しになられたオレンジのワンピースは、紀子さまから眞子さん、佳子さまへと受け継がれたものです。
眞子さんは、小室圭さんと結婚後に渡米するにあたり、自分の服の大半を日本に置いていったといいます。佳子さまは、眞子さんの残した皇室時代の服を着回されることで、節約を心がけられているのかもしれません」(皇室関係者)
プチプライスアイテムも話題を呼んだ。世界遺産のパルテノン神殿を視察された際に着用されたロイヤルブルーの半袖のニットは、実店舗を持たずにネット通販のみで展開する『Pierrot』というブランドの「2wayパフハーフスリーブニット」(2990円)だとみられる。ブランドの担当者によれば、佳子さまが着用された後から多くの反響があったという。
「ブルーのニットは瞬く間に完売しました。一度再販しましたが、その分も完売し、現在は予約販売のみ、8月上旬以降のお届けを予定しています。相乗効果で、佳子さまがペルーを訪問されたときに話題になった『ヘムフレアフーディブルゾン』(4790円)も再び注文が増加し、一時は売り切れになりました」
“佳子さま売れ”の効果は絶大のようだが、喜んでばかりもいられないという。
「大変ありがたい状況ではありますが、ブルーのニットもブルゾンも、“おそらく私どものブランドのものだろう”としか言えず、佳子さまに着用いただいた確証はないんです」(前出・ブランド担当者)
明言できないのには複雑な事情があるようだ。
「報道を見た一部の人からブランド側に対し、『佳子さまは中国製の服でギリシャを訪問されたのか』『中国製ニットを着せるな』などといった問い合わせが増えているそうで、ブランドとしても対応に苦慮しているようです」(皇室記者)
皇族方のお召し物について、宮内庁がブランドを公表することはない。
「皇族のファッションを参考にしたい人たちが、ブランドを独自に推定し、購入しているにすぎません。ブランド側も、あくまで売れている事実に対してコメントをしているだけで、皇族方がお召しになられていると決めつけているわけではありませんから、ブランド側へのクレームは『不適切』と言えるでしょう」(前出・皇室記者)
皇室ファッションの新たな潮流は、今後も波紋を呼びそうだ。
※女性セブン2024年6月20日号