10日、東京・新宿で80代の男性が運転する車が暴走。車道で交通誘導をしていた警備員の男性と、配達員の男性をはねる事故が発生しました。
「めざまし8」は、事故が起きたのとほぼ同時刻の防犯カメラ映像を独自入手。事故状況が見えてきました。
事故が起きたのはJR新宿駅から600mほど離れた、飲食店などが並ぶ西新宿の小滝橋通り。
事故現場付近で撮影された防犯カメラの映像を見てみると、事故を起こしたとみられる黒っぽい乗用車がゆっくりと走っていきます。
その後、その車を追いかける2人の人物の姿が。よく見ると、ひとりは足を気にしているようにも見えます。
どのような状況だったのか?映像を見た交通事故鑑定人の中島博史氏は、こう推察します。
交通事故鑑定人 中島博史氏:走っている時の車の速度は15km/h弱ぐらい。走って追いかけている人が追いつける程度の速度ですので、かなりゆっくり走っている状態です。ペダルも踏んでいない、ハンドルの操作もしていないというような。
約5分後、車を追いかけていたとみられる人物が足を引きずりながら、電話をかけています。
さらに8分後には警察車両と消防車両が到着。映像にはストレッチャーで運ばれていく人も映っていました。
現場を目撃した人によると、事故を起こした80代の運転手は「ぼう然」とした様子だったといいます。
事故直後を目撃した人:路肩のところにおじいさんがうずくまって、血圧かなにかを測っている感じ。警察の方の質問に答えていたみたいな状況で。
事故直後を目撃した人:なんか一点を見つめるような…ぼう然というか、あ然(としていた)。何が起こったか分からない表情をしていました。
今回の事故でひかれた2人は、いずれも軽傷だったといいます。
交通事故鑑定人 中島博史氏:2人の方が軽傷で済んだということから、極端な高速で走ったのではなくて、それほどスピードが出ていない状態での“踏み間違い”ではないかと思います。
運転していた80代の男性は、事故の原因について「アクセルとブレーキを踏み間違えた」という趣旨の話をしているということです。(「めざまし8」6月11日放送)