山形県酒田市で30日、公園施設の外壁が焼けた火事で、警察は31日朝、市消防団・副分団長の男を逮捕しました。男は自分が火をつけた現場に消防団員として出動し、消火活動に当たっていました。酒田市内では先月末から6件の不審火が相次いでいて、警察は関連についても調べる方針です。
非現住建造物等放火の疑いで逮捕されたのは、酒田市北新町2丁目の会社員で酒田市消防団第1分団副分団長の田賀一稀容疑者(27)です。警察の調べによりますと、田賀容疑者は30日午後6時ごろから7時ごろまでの間に、酒田市南新町1丁目にある酒田市公園会館の外壁に火をつけ、壁などを焼いた疑いがもたれています。警察の調べに対し、田賀容疑者は容疑を認めているということです。また、田賀容疑者は車で現場に訪れ、ライターなどを使って火をつけたとみられています。田賀容疑者は自分が火をつけた現場に消防団員として出動し、消火活動に当たっていました。酒田市中心部では4月28日から5月10日にかけて不審火が6件相次いでいました。警察は、30日夜の放火事件の前から田賀容疑者を調べていて、田賀容疑者が6件の不審火に関与している可能性もあるとみて捜査を進めています。