元内閣官房参与の岸博幸氏(61)が18日、TBS系「サンデージャポン」(日曜午前9時54分)に生出演。自民党の「裏金」聞き取り調査でキックバック総額が5億7949万円と判明し、「金額」「使い道」「収支報告書不記載の理由」などの回答が匿名となっていることについて言及した。
「とにかく調査の結果がひどすぎる。去年不祥事があった日大とかビッグモーターとか見れば分かるように、今回はどうやって裏金を使ったっていうのかの詳細が必要ですけれども。それに加えて問題の起きた経緯、何で裏金をつくることをやり出したのか。何が原因でこうなったのか。そういった真相究明が一番大事なのに、そういった部分が一切なくて、表面的な数字だけを出しています。これでは真相を解明する気はないと見えますし、単に時間稼ぎをやっているのかなとしか見えない」と一気に語った。
アンケートの結果、2018年から2022年に政治資金収支報告書に不記載が確認された所属議員は計85人(現職82人、選挙区支部長3人)で、総額は約5億7949万円に及んだ。資金還流について、安倍派を念頭に「一部派閥が報告書に記載しないよう指導していた」と明記。不記載額が最も多かったのは二階俊博元幹事長で3526万円。1000万円超は20人にのぼり、会計士の監査で不正の可能性を指摘された例もあったとされる。