6日に開幕予定だったミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」(東京・帝国劇場)の、初日6日から8日まで計4公演の中止が発表された。製作する東宝は「開幕準備に想定以上の時間を要すこととなり、万全の状態で公演をお届けすることが難しいため、やむを得ず」としている。
原作は荒木飛呂彦氏の漫画で、独特なタッチと壮大な世界観でシリーズ累計1億2000万部の人気を誇る。初のミュージカル化は物語の原点となる第1部がベースで、主人公ジョナサン・ジョースター役を松下優也と有澤樟太郎、宿敵ディオ・ブランドー役を宮野真守が演じる。
開幕2日前の4日夕方に公式X(旧ツイッター)で告知された中止には、原作、ミュージカル、出演者それぞれの立場のファンから悲痛な声が上がった。多数を占めるのは中止理由への意見。「この説明で納得するのって結構難しいな」「中止にしたその3日間があれば万全の状態に持っていけるの?」と疑問が投げかけられ、「準備不足」がXのトレンドワードに入るほど。
観劇を予定していた人からは「今日から遠征して来たのに…」「直前すぎる!」と残念がっている。チケット代以外にかかる交通費や宿泊代を懸念し「地方遠征どころか海外から来る人もいるよ…」と心配する声もあった。