自動車大手「ホンダ」が法人契約していたクレジットカードを私的に使ったとして、警視庁は7日、同社元社員の男(33)(東京都台東区)を背任容疑で逮捕した。
警視庁は2018年8月以降、約5000回にわたって計約7000万円を使い込んだとみている。
発表によると、男は19年4月~22年12月、会社のカードを約2000回にわたり私的利用し、約2300万円の損害を与えた疑い。インターネットの動画配信者に送金する「投げ銭」などに使ったという。
男は当時、所属部署でクレジットカードの管理を担当しており、会社には「コロナ対策費用」などの名目で使用したと報告していた。社内調査で不正が発覚し、昨年4月に懲戒解雇されていた。
ホンダは「全容の解明に向けて、捜査に全面的に協力する」としている。