横転したレンタカーから顔を出す男。高級車ばかりを狙った“レンタカー乗り逃げ男”が、横領容疑で再逮捕された。
2月7日、長野県警に横領の疑いで再逮捕された苗村泰樹容疑者(20)。
2023年9月、長野・諏訪市のレンタカー店で300万円相当の高級外車を借りたまま、行方をくらました疑いが持たれている。
レンタカー店によると、高級外車は長野から大阪駅周辺などに立ち寄り、大分県内の別のレンタカー店で発見された。この間の移動距離は約1300kmに達していた。
高級外車は大型トラックと衝突し、激しく大破した状態で発見された。
さらにイット!の取材で、苗村容疑者は東大阪市でも高級外車を乗り逃げしていたことが明らかに。この時、苗村容疑者は兵庫・神戸市でホストとして働いていたことがわかっている。
そして2023年10月、東京・豊島区で撮影された写真。
フロントガラスが大破したレンタカーから顔を出しているのは、苗村容疑者だ。長く伸びた後ろ髪を束ね、事故を起こしてまもない現場をスマホで撮影している。
この翌月、苗村容疑者は酒気帯び運転の疑いで逮捕・起訴された。
こうした中で2023年11月、長野・諏訪市でレンタカー店の担当者と男の両親が面会し、話し合いが行われた。苗村容疑者の両親は、未払いだったレンタカー代11万円を息子の口座から引き出して返済。しかし、レンタカー店の怒りは収まらず、あるやり取りがあったという。
被害にあったレンタカー店:(両親は)社会的地位があるにもかかわらず、ジャージ姿で現れ、「謝りに来たわけではない。東京で勾留されている息子に会うついでに寄っただけ」と伝えられました。
苗村容疑者は、レンタカーを乗り回した事実は認めているものの、「返すつもりだった」などと容疑を一部否認している。
逮捕を受け、レンタカー店は「逃げることなく、賠償面についてきちんと責任を取っていただきたい」としている。警察は動機や経緯などをくわしく調べている。(「イット!」2月7日放送)