桐島聡容疑者(警視庁のホームページから)
1974~75年に起きた連続企業爆破事件の一つに関与したとして、爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されていた過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー桐島聡容疑者(70)を名乗る男が、神奈川県の病院に入院する前に県内で働いていたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。容疑者本人であれば県内に潜伏していた可能性があり、警視庁公安部は支援者の有無を調べる。
男は身長が約160センチで、身体的特徴が矛盾しないことも判明。桐島容疑者しか知り得ないとみられる情報を話しているという。桐島容疑者は身長160センチで唇が厚く、強度の近視とされている。公安部はDNA型鑑定などで身元の確認を進めているが時間がかかる見込み。
男は末期がんの治療で今年に入り神奈川県鎌倉市の病院に偽名で入院。25日になって病院関係者に「桐島聡」を自称し、公安部は病院で事情を聴いている。「最期は本名で迎えたい」と話している。
75年4月19日に東京・銀座の韓国産業経済研究所入り口ドア付近を時限爆弾で爆破した疑いで指名手配された。