北朝鮮での使用を目指したとみられる高級車レクサスの不正輸出事件で、専門家は、海外の北朝鮮大使館が関わっている可能性を指摘しています。
神奈川県警は7日、千葉県の中古車販売会社をレクサスのSUVを不正に輸出した疑いで家宅捜索しました。
捜査関係者らによりますと、7月、車を載せた船はバングラデシュに向け出航しましたが、途中で宛先が現地の北朝鮮大使館になっているのが発覚し、一時とめ置かれました。
翌月、シンガポール向けと偽り再輸出されましたが、実際にはバングラデシュに運ばれ、その後、北朝鮮に持ち込む目的だったとみられています。
国連・北朝鮮制裁 専門家パネル元委員 古川勝久氏:「在外の(北朝鮮)大使館というのが(不正輸出の)物資輸送の手配に重要な役割を果たしてきた。肩書的には高くない外交官が取引を仕切っている」