23日にコンサート会場で女性が刺された事件で26日、神奈川県警は女性が虚偽の話をしていたと発表した。女性は「自分で刺した。悩みがあった」と話しているという。
現場となったのは神奈川県横浜市にあるKアリーナ横浜。当時、音楽イベントが行われており、女性は「イベントに参加して外に出たら刺されていることに気付いた」と説明。通報時には刃物が刺さった状態だった。刃物は女性が持ちこんだものとされている。
事件ではなかったということでひと安心ではあるが、SNSでは女性に対する苦言も多い。女性には自分で自分のお腹を刺すほどの悩みがあったというのだが、虚偽申告となれば、そのことが事件となりかねない。
事件系ライターは「虚偽申告は軽犯罪法違反や偽計業務妨害などに問われることがあります。類似の事件は意外と過去に起きています」と指摘した。
今年9月に福岡で「知らない人に刺された」と通報した会社員男性がいたが、虚偽の通報だったとして偽計業務妨害の疑いで逮捕された。2011年には女子大生が「男に刃物で切られた」と交番に駆け込む出来事があったが虚偽申告と判明、軽犯罪法違反で書類送検された。ほかにも、遅刻した言い訳に「刺された」と虚偽申告して問題となるケースもあった。
今回のケースが虚偽申告で立件されるかどうかは不明だが、社会に与えた影響は大きい。刺されたと報道された後に開催されたイベントでは、会場が異なっていても手荷物検査や金属探知機の使用など対応に追われたところもあるという。「手荷物検査など余計にかかった費用を女性に請求したいくらいでしょうね」(同)
なんとも迷惑な話だ。