茨城県は27日、同県笠間市の養鶏場で採卵用の鶏から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出されたと発表した。
県はこの養鶏場で飼育されている採卵鶏約7万2000羽の殺処分を始めた。農林水産省によると、今季、養鶏場での感染の確認は佐賀県に続いて2例目。
茨城県によると、養鶏場の管理者から26日午前11時頃、「死んだ鶏が増えている」と通報があった。県の簡易検査では13羽中11羽が陽性で、27日朝に遺伝子検査で感染が確認された。県は同日、養鶏場から半径3キロ圏内を鶏や卵の移動制限区域に、半径3~10キロ圏内を域外への持ち出しを禁じる搬出制限区域に設定した。
農水省の統計によると、同県は昨年の鶏卵生産量が約23万トンで全国1位。昨季は県内6農場で高病原性鳥インフルエンザが確認され、計約429万羽が殺処分されている。