兵庫県明石市の沖合で10月30日、違法操業していた小型漁船が無人の状態で見つかった事案で、神戸海上保安部は4日、同市の林崎港から南西約2・3キロの沖合で、漁船を所有する70代男性=同市在住=の遺体を発見したと発表した。
同保安部は違法操業との関連など経緯を調べている。
同保安部によると、発見された男性は、底引き網漁漁船「明石丸」(全長11・7メートル、4・9トン)の所有者。2日午後1時半ごろ、付近海域を捜索していた船が遺体を見つけた。司法解剖の結果、男性の死因は溺死とみられる。
この事案を巡っては、10月30日未明、林崎港の南西約530メートルの明石海峡で、同保安部の巡視艇が禁止区域で操業する漁船を発見。事情を聴くため停船させ、職員が乗り込んで船内を確認したが、無人だったという。漁船には直前まで1人の姿が確認されており、同保安部は男性が海に飛び込んで逃げた末に死亡した可能性があるとみている。