今年5月、埼玉県飯能市の老人ホームで入居者が乗った車いすを蹴り死亡させたとして起訴された職員の男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。
埼玉県飯能市の特別養護老人ホームの元職員・加藤肇彦被告(48)は今年5月、入居者の男性(90代)が乗った車いすの背もたれを蹴る暴行を加え、男性を死亡させた傷害致死の罪に問われています。
きょうの初公判で加藤被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。その後の冒頭陳述で、検察側は「老人ホームの職員という立場で高齢の入居者に暴行を加え死亡させた」と指摘しました。
一方、弁護側は「1人で入居者10人の面倒を見る勤務状況などがストレスとなった」などと主張しました。
論告求刑はあさって行われます。