神戸市内の国道で8月2日、男子高校生がワゴン車にはねられ重傷を負う事故があり、自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で現行犯逮捕された男が事故前、居酒屋やスナックで飲酒していたことが兵庫県警神戸西署などへの取材で分かった。
同署は同法違反(危険運転致傷)容疑で男を追送検し、神戸地検明石支部が同罪で起訴。男は焼酎の水割りなどを相当量飲んだといい、「アルコールの影響で正常な運転ができなくなっているのに運転して事故を起こした」という趣旨の供述をしている。
男は神戸市西区岩岡町野中の建築業、岸本竜之介被告(23)。起訴状などによると、8月2日午前7時50分ごろ、同区玉津町の国道175号で、酒を飲んだ状態でワゴン車を運転。歩道に突っ込んで自転車の男子高校生をはね、頭蓋骨骨折など全治6カ月の重傷を負わせたとしている。
同署などによると、事故後の呼気検査の結果、岸本被告から基準値を超えるアルコールを検出。その後の捜査で、被告が事故当日の午前0時ごろから5時ごろにかけて、同県明石市内などの居酒屋やスナックをはしごし、焼酎の水割りなどを飲んで帰宅する途中だったことが判明した。
同署は、飲酒の影響などで正常な運転が困難な状態だったと判断。8月22日に同法違反(危険運転致傷)容疑で追送検し、地検明石支部が同日に起訴した。