写真:つのだよしお/アフロ
保険金の水増し請求問題で揺れるビッグモーター。7月25日に前社長が会見を開き、副社長である息子とともに辞任する旨を発表した。社員へのパワハラや契約捏造などさまざまな疑惑が噴出し、窮地に陥っている同社だが、特に疑念を抱かれているのが「街路樹問題」だ。
「ビッグモーターの一部店舗前で、公道の街路樹が枯れたり、伐採されていることが判明したんです。当初、ビッグモーターは過去の除草剤使用を認めつつ、組織的関与は否定していましたが、28日、除草剤等による影響で枯れた可能性が高いとして、ホームページ上で謝罪しました。
また、同日、斉藤鉄夫国交大臣が、国道で除草剤の使用が確認されれば被害届を提出し、実行者がわかれば損害賠償を請求する可能性に言及しています」(週刊誌記者)
確かに、本誌が日本全国のビッグモーター店舗前の街路樹を調査すると、根本で伐採されているものや、店舗前だけまとまって枯れているものを、全国で15カ所も確認することができた。
こうした騒動を受け、ネット上では、ビッグモーター各店舗前の「枯れた街路樹」探しをする人々が激増した。GoogleMap上で各店舗を検索し、さらに「ストリートビュー」で現地の状況を確認、枯れ木の状態を観察する動きが相次いだのだ。
しかし――現在、そのGoogleMap上で異変が起きている。
「7月31日、GoogleMapから『ビッグモーター』が突如として消えたんです。検索しても、どこもヒットしない状態になっています。原因はわかりませんが、Googleが削除した可能性があります。これにより、街路樹が枯れているかどうかを確認するのはかなりの手間暇がかかるようになりました」(同)
SNS上でも《ビッグモーターGoogleマップで検索かけても出んやん》といった困惑の声が相次いでいる。実際に本誌が、GoogleMap上で『ビッグモーター』と検索してみたが、スマホでもPCでもまったく店舗が出てこないのだ。
社員にLINE削除の指示を出すなど、隠ぺい体質が指摘されてきたビッグモーターだが、このまま地図上から “なかったこと” になってしまうのだろうか。