千葉市のアパートの駐車場で知人のバングラデシュ人の男性を殴って殺害し逃走していた疑いで、バングラデシュ人の男が逮捕された。凶器は鉄パイプだった。
バングラデシュ人のラマン・ハフイジュル容疑者(30)は6月29日未明、千葉市中央区のアパートの駐車場で、同じバングラデシュ人で知人のハンナン・ミアさん(54)の頭を鉄パイプで殴り殺害した疑いが持たれている。
事件当時、アパートの駐車場で外国人風の男が鉄パイプで男性を殴っているのを近隣住民が目撃していた。
110番通報を受けて駆けつけた警察が、頭部から血を流した状態で倒れているハンナンさんを発見した。男はすでにその場から立ち去っていて、ハンナンさんは搬送先の病院で死亡が確認された。
千葉県警は関係者などの話から、知人のラマン容疑者の犯行とみて行方を追っていたが、事件が急展開したのは2日が経った1日未明だった。
現場から50キロほど離れた埼玉県警の吉川警察署にラマン容疑者の知人が「ラマン容疑者が出頭したいと言っている」と署を訪問。その後、朝になってラマン容疑者本人が出頭して、千葉県警に逮捕された。
調べに対し、ラマン容疑者は「鉄パイプで殴ったことに間違いありません」と殴った行為は認めているが、容疑を一部否認しているという。
県警は2人の間に何らかのトラブルがあったとみて経緯を調べている。