ふるさと納税を巡る贈収賄事件で、元職員が加重収賄罪などで起訴された山形県寒河江市は24日、サクランボを返礼品として選んだ今期の寄付額が前期比約1億3000万円減の約6億500万円だったと明らかにした。
佐藤洋樹市長は同日の定例記者懇談会で、「いろんな要因が考えられるが、事件の影響がなかったとは言えない」と述べた。
市さくらんぼ観光課によると、サクランボを返礼品とする寄付は今期、昨年11月から今年6月上旬~中旬まで受け付けた。この期間の寄付件数は前期比約1万3000件減の約4万1000件となり、寄付額も約1億3000万円減少した。
同課は、寄付が減った要因として、ふるさと納税サイト内でのPRの自粛や、気象状況から生育が早まると見込んで受け付け期間の締め切りを例年より10日ほど早めたことなどを挙げた。