勤務する高校の生徒12人に700回以上交流サイト(SNS)などでメッセージを送ったり、誕生日プレゼントを渡したりしたとして、大阪府教育庁は2日、府立高校の男性教諭(34)を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。
府教育庁によると、男性教諭は令和2年9月~4年11月、女子生徒ら12人に対し、LINE(ライン)やツイッターのダイレクトメッセージなどを使って計737回にわたってメッセージを送り、私的なやりとりをしていた。
「笑顔は100万円の価値があります。デート券1枚ください」のほか「性格、愛嬌(あいきょう)、美貌、姿勢これらは全て最高値です!」といった生徒に好意を伝える発言や、性的な言動があったという。また、一部の生徒には菓子などの誕生日プレゼントも渡していた。
4年7月に女子生徒の母親が校長に報告して発覚。校長は8月に注意したが、その後も4カ月にわたってやりとりを続けていた。
府教育庁はSNSなどを使った教員と生徒の個人的なやりとりを禁止しており、教諭は「やりとりしたいという自分の欲に負けてしまった。褒める言葉であればいいと思った」などと説明しているという。
また、府教育庁は同日、勤務していた府立門真西高校で3人の教員が保管していた文化祭の経費計3万5千円を盗んだなどとして、教諭の安井典生被告(45)=窃盗罪で起訴=を懲戒免職処分とした。安井被告は「酒とギャンブルで生活費に困窮していた」などと話しているという。