地域政党「大阪維新の会」の笹川理(おさむ)大阪府議(41)が宮脇希(のぞみ)大阪市議(36)にパワハラなどをした問題を巡り、維新前代表の松井一郎氏は25日、党幹事長だった平成27年に宮脇氏から相談を受け、笹川氏を指導したものの「こういう事態になり、8年前の対応に少し甘い部分があったと反省している」と述べた。
府庁で記者団の取材に答えた。
松井氏によると、宮脇氏から「笹川氏のつきまとい行為が精神的に苦痛」という相談があった。党内で大ごとにならないようにしてほしいとの宮脇氏の意向を踏まえ、笹川氏に「社会人として不適切な行動を一切やめるように」と厳重注意したという。
松井氏は、笹川氏が宮脇氏に送ったメッセージの内容を報道で知ったと説明し「内容をチェックし、組織で共有して対応すべきだった」との考えを示した。
吉村洋文代表は24日、8年前に宮脇氏から相談を受けた松井氏が、笹川氏を指導していたと説明。指導後は、宮脇氏への頻繁な連絡やつきまとい行為はなくなったとしていた。また、維新に所属する全議員を対象にハラスメント被害の調査を行う考えを示した。
笹川氏を巡っては、18日発売の週刊文春が、27年ごろに当時1期目だった宮脇氏にパワハラなどをしたと報道。22日には文春オンラインが「愛している」といった言葉や性的な内容のメッセージをLINE(ライン)で送ったと報じた。
笹川氏は22日付で維新府議団代表を辞任した。