こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。 筆者はLINE公式サービスにて、年間約1500件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、マッチングアプリが隆盛のいま、かつてのナンパ文化は廃れつつあります。10年ほど前、五郎丸さん(37歳・仮名)はナンパに精を出していましたが、必勝だったはずの方法で予想外の出来事が起きてしまい、辞めるに至ったそうです。今回はそんな経緯を語っていただきます。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆クラブナンパに精を出していた10年前
約10年前、出会い系サイトはあってもまだマッチングアプリがなかった時代ですので、ナンパといえばストリートナンパかクラブナンパが主流でした。
「とは言っても、当時はもうストリートで声かけるヤツなんてほとんどいなかったし、僕ももっぱらクラブ派でしたね。だいたい渋谷か六本木で“クラブ活動”(クラブナンパの意)してました。毎週末、深夜1時ぐらいからクラブに行って、店がクローズするまで声をかけまくって、LINE交換したなかで一番いけそうなギャルをホテルに誘うって流れでしたね」
◆毎週末のクラブ代がバカにならなかった
だいたい週に2、3回ほどクラブに通っていたため、クラブ代もバカにならないと感じていた五郎丸さんは、あるとき目から鱗の方法を思いついたんだとか。
「クラブがクローズすると朝方に店から客が一斉に出て来るわけですが、クラブが入ってるビルの前とか周辺でしばらくだべってるギャルたちがたくさんいるんですよ。まだ飲み足りないっていう子がけっこういる……それで、気づいたんですよ。わざわざクラブに入らなくても、クラブが終わる時間にこのあたりウロウロすれば最強なんじゃないかって(笑)」
◆ナンパのための努力
さらに五郎丸さんは、驚きの行動にでます。
「いっそのこと、クラブの近くのマンションに住めばいいや、と(笑)。思い立ってすぐ、有名な大箱が何店かある場所にマンションを借りて、部屋の照明とかをバーっぽくして酒も豊富にそろえました。家賃はそこそこ高かったんですけど、毎週使っていたクラブの入場料やクラブ内での酒代がかからなくなったので。今でいうタイパ(タイムパフォーマンス)もめちゃくちゃいいんですよ。クラブが終わってから1時間ぐらいが勝負なので、クラブ内で何時間も粘るよりもよっぽど効率的でしたね」
◆彼氏が自宅に乗り込んできて…
その方法で何度も成功したという五郎丸さんですが、今はもう引っ越してしまったんだとか。
「けっこうリスクやデメリットもあったんですよ……。ある日、連れ込んだギャルがそのまま寝ちゃったから僕も熟睡してたら、僕が寝てる間になぜかその子が彼氏に場所を教えたらしく、ブチ切れた男に乗り込まれたことがありましたね。まさに修羅場って感じです。まあ、それだけならまだ我慢できたんですけど、別の日にギャル2人組を連れ込んだとき、その子らはめちゃくちゃガードが固くて最後までできなかったんです。で、問題はその翌週で……」
◆半グレみたいな男たちのたまり場に…
「その2人組ギャルが『また一緒に飲もうよ』って言ってきたからOKしたんですけど、なんと半グレみたいなおっかない男3人も一緒に引き連れてまして。まあその5人は純粋にタダで飲める場所を探してただけっぽいので、暴力沙汰とかの被害はなかったんですけど、月2、3回はその5人で強引に押しかけて来て飲み会を始めるようになって……」
勝手に彼らのたまり場にされてしまい、五郎丸さんは泣く泣く引っ越ししたんだとか。余談ですが、今はもう30代後半となっているものの五郎丸さんはまだ現役ナンパ師。けれど、いまはクラブナンパも卒業して、マッチングアプリナンパ一本に絞っているそうです。
<文/堺屋大地>