はしか、風疹のMRワクチン1回目接種率の推移
日本感染症学会などが加盟する予防接種推進専門協議会は4日までに、はしか、風疹を予防するMRワクチンの定期接種を受けた子どもの割合が低下しているとして接種の呼びかけを始めた。新型コロナ流行に伴う受診控えが影響しているとみられる。専門家は「これから感染が広がる可能性がある」と危機感を抱いている。
MRワクチンの定期接種は1歳と、小学校入学前の1年間に計2回受ける。発症すると脳炎を起こすことがあるほか、妊婦が風疹のウイルスに感染すると胎児に影響が出ることがある。どちらも感染力が強く、流行を防ぐためには1、2回目のいずれも95%以上の接種率を保つのが望ましいとされている。