長崎県警は2日、大村署で一時保護中の大村市の無職男性(57)が死亡したと発表した。
県警生活安全企画課によると、3月31日、大村市保護課の担当者が「男性が自宅で自殺をほのめかしている」と同署に通報。署員が自宅に駆け付けたところ、男性が泥酔状態で自殺をほのめかし、鎮痛剤などを服用したため、男性を同午後3時半頃、同署の保護室に保護した。
同午後11時40分頃、別の署員が見回りしたところ、横たわって嘔吐(おうと)している男性を発見し、心肺が停止していることを確認。市内の病院に搬送されたが、2日に死亡した。
駆け付けた署員は、男性が質問に答えるなど意識がはっきりしていたため、病院に搬送せず、一時保護したという。県警の内部規定では、保護対象者を1時間に1回、見回りしなければならないが、男性の異変に気付いた時は、見回りの間隔が約2時間半空いていた。
生活安全企画課は「規定違反があったことは大変遺憾。亡くなった原因を究明し、対応に問題がなかったか精査する」としている。