「関空さんよ、大勢が見ている場でこんな荷扱い いいのか?」
そんな言葉と共に投稿されたのは、3月21日に関西国際空港で撮影された映像です。
作業員とみられる人が、地面に散らばる梱包された荷物を次々と放り投げています。
小さなものから比較的大きなサイズのものまで、回転しながら宙を舞う荷物。
仕分け作業をしているのでしょうか。作業員が、ラベルを確認してから投げるようなしぐさも確認できます。
「めざまし8」は動画の撮影者を取材。空港の展望デッキから撮影したという人物は、その時の様子をこう話します。
撮影者:仕分け作業で、“荷物をぶん投げる”っていう作業をされていたので、驚いたのもしかりですし、やっぱりこれはまずいなっていう気持ちで、ちょっとショックを受けた。空港に対する信頼度っていうのが、危ぶまれてくるかなと思うんです。
映像を見た街の人からも、「お金をもらって仕事している以上、ちゃんと対応するべき。悲しい」「(荷物を)運んでないし、投げてるし、大事なもの入ってたら嫌だよね」と困惑の声が。
関西国際空港と言えば、2022年、イギリスの航空サービスリサーチ会社が発表した「World Airport Awards 2022」で、手荷物取り扱いなど2部門で世界1位を獲得したばかり。
空港サービスに詳しい航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏も、サービスの行き届いた日本の空港でこのような荷物の取り扱いが起きたことに、驚きを隠せません。
航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:海外では、こういったケースというのは、これまでもいくつか見られていますが、こういう野ざらしの状況が日本国内で見られたという、それは大きな問題だと思います。特にお客さまのサービスが行き届いていると言われていて、評価が高い関西国際空港でこういうことが起こったというのは非常に残念だと思います。
空港を運営する関西エアポート株式会社は、「関西国際空港で撮影されたものに間違いありません」と、動画が国内の貨物を扱うエリアで撮影されたものであることを認めた上で、次のように回答しました。
「当社としては、空港内においてこのような荷物の取り扱いがなされることは不適切と考えております。荷物が適切に扱われるよう、当該事業者含め貨物業者様に速やかに注意喚起をさせていただきます」
当該事業者らに注意喚起を行い、再発防止に向け取り組んでいくということです。
(「めざまし8」3月27日放送)