NHK・船岡久嗣アナ(47)逮捕の第一報を流したのは、なぜかNHKではなくフジテレビだった。NHKが逮捕の事実を知らなかったはずはなく、事件自体を「隠蔽(いんぺい)」しようとしていた意図が透けて見える。
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【写真を見る】「へこんだ屋根」が生々しい 船岡アナが3階から飛び降り激突した車 船岡アナが逮捕されたのは2月20日のことだった。その3日前、彼は東京都中野区にある20代の“知人女性”の自宅マンションに、まずは別の住人の後について侵入。さらに、

「女性の部屋のドアを開けて中に押し入ろうとしました」 全国紙社会部デスクはそう語る。「しかし、部屋には彼女の交際相手がいて、船岡アナともみ合いに。その場から逃げようとした船岡アナはマンション3階の共用部分から飛び降り、駐車場に停めてあった車の上に落下して負傷。中野署は入院した船岡アナの回復を待ち、邸宅侵入容疑で逮捕しました」船岡久嗣アナ(NHK公式HPより※現在は削除済み)電話に出なくなったことでストーカー化 すでに伝えられている通り、その知人女性は船岡アナの後輩アナウンサーだった。後輩女子アナは独身だが、船岡アナは妻子持ち。 両者の関係が問題視されて、「船岡アナの札幌行き(金沢放送局から札幌放送局への異動)が決まった」とあるNHK局員は語る。しかし距離は彼の気持ちを静めるのに役立たなかったようで、「捨てられた」といった気持ちをエスカレートさせていったようだという。「後輩女子アナが電話に出なくなったことで、船岡アナがストーカー化した、ともいわれています」(同) つまり今回の事件は、単なる一局員の逮捕事案にとどまらない。組織としてのマネジメント体制も問われる案件だったといえるだろう。 ところが、NHKは事件について「職員が逮捕されたことは遺憾です。事実関係を確認し、厳正に対処します」とのコメントを発表したのみ。被害者が自局の職員であることも公表していない。「NHKは元々、被害者のプライバシー保護を名目に事案を隠蔽してしまおうと考えていました。逮捕されたとはいえ最終的に不起訴になれば事件をうやむやにできると思っていたのでしょうが、フジテレビが事件の一報を抜いたことで目算が狂ってしまったわけです」(NHK関係者)「不都合な真実」 仮に公判が開かれるような事態となれば、事件の背景にある人間関係や職場でのハラスメントの実情など「不都合な真実」までもが明らかにされかねない。 それはNHKも被害者も望まないところなのは間違いないだろう。ただし、一般企業ならいざしらず、他社の不祥事には厳しい姿勢を取っているはずの報道機関がそのスタンスでいいかどうか。 事件の隠蔽を画策したのかどうか、NHKに問うたところ、〈NHKとして事実関係を確認した上で公表しました〉 と木で鼻をくくったような回答が返ってくるのみ。 3月2日発売の「週刊新潮」では、両アナの親密交際の詳細と隠蔽体質が染みついたNHKという組織の問題点、そして起訴の可能性などについてレポートする。「週刊新潮」2022年3月9日号 掲載
船岡アナが逮捕されたのは2月20日のことだった。その3日前、彼は東京都中野区にある20代の“知人女性”の自宅マンションに、まずは別の住人の後について侵入。さらに、
「女性の部屋のドアを開けて中に押し入ろうとしました」
全国紙社会部デスクはそう語る。
「しかし、部屋には彼女の交際相手がいて、船岡アナともみ合いに。その場から逃げようとした船岡アナはマンション3階の共用部分から飛び降り、駐車場に停めてあった車の上に落下して負傷。中野署は入院した船岡アナの回復を待ち、邸宅侵入容疑で逮捕しました」
すでに伝えられている通り、その知人女性は船岡アナの後輩アナウンサーだった。後輩女子アナは独身だが、船岡アナは妻子持ち。
両者の関係が問題視されて、「船岡アナの札幌行き(金沢放送局から札幌放送局への異動)が決まった」とあるNHK局員は語る。しかし距離は彼の気持ちを静めるのに役立たなかったようで、「捨てられた」といった気持ちをエスカレートさせていったようだという。
「後輩女子アナが電話に出なくなったことで、船岡アナがストーカー化した、ともいわれています」(同)
つまり今回の事件は、単なる一局員の逮捕事案にとどまらない。組織としてのマネジメント体制も問われる案件だったといえるだろう。
ところが、NHKは事件について「職員が逮捕されたことは遺憾です。事実関係を確認し、厳正に対処します」とのコメントを発表したのみ。被害者が自局の職員であることも公表していない。
「NHKは元々、被害者のプライバシー保護を名目に事案を隠蔽してしまおうと考えていました。逮捕されたとはいえ最終的に不起訴になれば事件をうやむやにできると思っていたのでしょうが、フジテレビが事件の一報を抜いたことで目算が狂ってしまったわけです」(NHK関係者)
仮に公判が開かれるような事態となれば、事件の背景にある人間関係や職場でのハラスメントの実情など「不都合な真実」までもが明らかにされかねない。
それはNHKも被害者も望まないところなのは間違いないだろう。ただし、一般企業ならいざしらず、他社の不祥事には厳しい姿勢を取っているはずの報道機関がそのスタンスでいいかどうか。
事件の隠蔽を画策したのかどうか、NHKに問うたところ、
〈NHKとして事実関係を確認した上で公表しました〉
と木で鼻をくくったような回答が返ってくるのみ。
3月2日発売の「週刊新潮」では、両アナの親密交際の詳細と隠蔽体質が染みついたNHKという組織の問題点、そして起訴の可能性などについてレポートする。
「週刊新潮」2022年3月9日号 掲載