(松本カメラマン)「北見市内の住宅街にやってきました。雪・風が強くて見通しがあまりききません」横殴りの強い風が吹き、吹雪となった北見市内です。信号機は雪ですっぽりと覆われています。(北見市民)「雪は湿って重たいしどうもならんわ。こんなひどいのは初めてだね」街灯や信号機の停電も発生していました。北見市内では玄関前に積もった雪でドアが開かない住宅も。(北見市民)「無理やりドアで雪を押しのけて、なんとかストーブの排気口と玄関だけは開くように除雪はしたんです。家から出ることも車も出せない状況なので、仕事は休みになりました」
日中になっても幹線道路は車も少なく、時折ホワイトアウトになっていました。道路には雪で埋もれてしまった車も見られました。(職場に向かう人)「吹きだまりが背丈くらいあったのでこれは困ったなと。12月にこんなになるのはあんまりないかなと」12月14日正午からの雪雲の様子です。急速に発達した低気圧が太平洋側からオホーツク海側に進み、記録的な大雪となったところがありました。帯広市では午前2時までの24時間に降った雪の量が51センチに到達して、臨時休業となる店もありました。紋別市では暴風雪の影響で電線が切れて停電していました。紋別市では午前8時前に最大瞬間風速23.4メートルの突風を観測。また、上標津では観測史上最も強い40.5メートルを記録しました。(武田記者)「釧路市興津地区です。一夜にしてこれだけの量が降りました。そしてあちら信号が消えていて停電となっています」停電は道内各地で発生。一時、最大でおよそ3万5000戸が停電しました。釧路市内の住宅では停電でストーブがつかず、ポータブルの灯油ストーブで暖をとっていました。(自宅が停電した人)「不便ですね。いままで電気頼りだからね。風呂は今晩だめだね。365日1回も休まないで風呂入るんだけど。きょうは休みかな」午後5時には部屋も真っ暗に…ろうそくで明かりをともして、夕食の準備をしていましたが、12時間ぶりに電気が復旧しました。(自宅が停電した人)「ありがたい。うれしい。涙出てくる。ほんとうれしくて涙出てくる。ありがとうございます」そして、えりも町では電柱が折れる被害も。電線が道路をふさいでいました。町では停電をうけて一時、町内に避難所を設けて、およそ10人が暖をとるために避難していたといいます。(避難した人)「電気とか全部消えていた。カイロがあったから何とか」この大雪は札幌でもー(百瀬記者)「札幌市豊平区の住宅街です。市内はプラス気温だったため湿った雪が降りまして、持ってみますとずっしりと重たい雪が積もっています」札幌では午前1時時点で積雪が48センチと今季一番の積雪になりました。夜の間もプラスの気温となったため、雪は湿った重い雪となり、体に堪える雪かきとなっていました。(札幌市民)「重いです。とても重いです」(札幌市民)「だんだん(雪の重さが)体にくる」大荒れの天気の影響で道内の小中学校などあわせて510校が臨時休校となりました。道内は15日まで強い冬型の気圧配置が続きますが、16日は次第に緩む見込みです。大雪となったところでは引き続き、交通障害や落雪、雪崩に注意が必要です。