2本足で器用に立って、黄色い筒を持ち上げて運び…時にはバスケットボール選手さながらの華麗なプレー。釧路市動物園のホッキョクグマ「ミルク」です。
しかし、1日午前11時半ごろ、死んでいるのが確認されました。10歳でした。
今年1月に撮影された映像では、ミルクと繁殖のために同居していた雄の「キロル」がじゃれ合っています。
1日の午前10時ごろも、この時にように一緒に遊んでいたといいます。
そのおよそ1時間後、キロルがミルクを襲い、けんかとなります。
職員は水を掛けるなどして2頭を引き離そうとしましたが、けんかは止まらず、首や頭をかまれたミルクは、そのまま死にました。
釧路市動物園・藤本智園長補佐:「キロルがミルクに覆いかぶさるような感じで、今までにないような状況でした」
園には献花台が設けられ、多くの人が突然の死を悼みました。
来園者:「会いたかったね、ミルクちゃん」
釧路市動物園では当面の間、キロルの展示を中止し、飼育方法に問題がなかったかなど検証することにしています。