東京・池袋で、接待営業の許可なく、ガールズバーを営業した疑いで、経営者の男ら2人が逮捕された。キワドイ衣装のバニーガールに、近所の人たちが猛反発。警視庁を動かし、摘発につながったという。
警視庁保安課と池袋署は、今月1日、豊島区西池袋のガールズバー「バニーフラッシュ」を摘発し、41歳の店長の男を、風営法の無許可営業で現行犯逮捕。また、翌日、経営者の津田志郎容疑者(41)についても、同容疑で通常逮捕した。
調べによると、この店では、女性従業員が、網タイツに、バニーガールの衣装を着用。飲食代以外に、客が、女性従業員の”胸の谷間”や太もも部分に、1000円のチップを挟むシステムとなっていた。店は、ガラス張りのため、その様子が、外から丸見えだったという。
常連客もいる人気店で、女性従業員は20代前半が中心。およそ30人が在籍し、毎日10人程度が出勤していたという。1か月の売り上げはおよそ900万円。今年1月までのおよそ2年4カ月間に、合わせて2億5000万円程度を売り上げていたとみられている。
「バニーフラッシュ」の営業時間は、午後3時~午前5時。店の所在地は、池袋駅の近くで、大通り沿い。近くに塾などがあるため、営業時間中に、子どもが、頻繁に、店の前を通っていたとのこと。”露出多め”のバーニーガールの姿が、子どもの目に触れる状況だったという。
そこで、地域住民が動いた。去年秋ごろ、警視庁に対して「駅前で、派手な衣装で営業している店がある。取り締まってほしい」などと要望。保安課と池袋署が内偵捜査に着手することになったのだ。
「バニーフラッシュ」は、深夜に酒類を提供する営業許可などは得ていた。しかし、キャバクラのような「接待行為」の許可は得ていなかったという。
保安課などが営業実態を調べたところ、バニーガール姿の女性従業員が、男性客の真横で、つきっきりの状態で、「接待行為」に及んでいることを確認。風営法に抵触していると判断し、摘発に乗り出したという。
調べに対して津田容疑者ら「無許可で女性従業員が客を接待する営業をしたことで逮捕されましたが、逮捕事実について間違いありません」などと容疑を認めている。