東日本大震災を教訓に水難事故から子どもたちの命を守るため、眼鏡用品の製造販売会社・栄商会(浜松市東区)は3月1日、水に浮くランドセルを発売する。プールと浜名湖で小学生による実験を実施。立ち会ったライフセーバー(水難救助員)の評価も高かったという。【山田英之】
地震大国トルコ、M7級が頻発 震源付近に大きな断層 震災後の津波に襲われた宮城県石巻市の大川小学校を視察した70代の男性が「助かる方法はなかったのか」と考え続け、水に浮くランドセルを発案。栄商会に相談して、2018年2月から商品化に向けた打ち合わせが始まった。
着脱を簡単にしたり、水がたまらないようにランドセルに複数の穴を開けたりして開発を進めた。商品名はウクラン。水に浮くランドセルの略称から名付けた。 縦35センチ、横28センチ、幅22センチ。ナイロン製で重さ1・5キロ。救命胴衣として使う場合、ランドセルのふたの部分を胸の前にベルトで固定する。製品安全評価センターの実験では、ランドセルに7・5キロの重りを付けても水に24時間浮き続けた。 教科書やノートは付属品のトートバッグに入れてランドセルの中に収納する。救命胴衣として使用する時はトートバッグごと取り出す。救助を求める笛も付いている。4万9500円。 栄商会は眼鏡ケースや眼鏡拭きが主力商品で、命を守る商品を手がけるのは初めて。企画デザイン担当の藤田悦子さん(55)は「水難事故に遭った時、救助されるまで浮いて待っていれば命を守れる」と説明する。吉沢隆社長は「石巻市で津波の現場を見て救命胴衣になるランドセルを作りたいと考えた発案者の思いに感銘を受けて開発、製造した」と語った。 問い合わせは栄商会(053・464・0601)。
震災後の津波に襲われた宮城県石巻市の大川小学校を視察した70代の男性が「助かる方法はなかったのか」と考え続け、水に浮くランドセルを発案。栄商会に相談して、2018年2月から商品化に向けた打ち合わせが始まった。
着脱を簡単にしたり、水がたまらないようにランドセルに複数の穴を開けたりして開発を進めた。商品名はウクラン。水に浮くランドセルの略称から名付けた。
縦35センチ、横28センチ、幅22センチ。ナイロン製で重さ1・5キロ。救命胴衣として使う場合、ランドセルのふたの部分を胸の前にベルトで固定する。製品安全評価センターの実験では、ランドセルに7・5キロの重りを付けても水に24時間浮き続けた。
教科書やノートは付属品のトートバッグに入れてランドセルの中に収納する。救命胴衣として使用する時はトートバッグごと取り出す。救助を求める笛も付いている。4万9500円。
栄商会は眼鏡ケースや眼鏡拭きが主力商品で、命を守る商品を手がけるのは初めて。企画デザイン担当の藤田悦子さん(55)は「水難事故に遭った時、救助されるまで浮いて待っていれば命を守れる」と説明する。吉沢隆社長は「石巻市で津波の現場を見て救命胴衣になるランドセルを作りたいと考えた発案者の思いに感銘を受けて開発、製造した」と語った。
問い合わせは栄商会(053・464・0601)。