新型コロナウイルスの流行が始まって3年、今や当たり前となったマスク着用の風景が変わりそうです。
政府は先週末に、マスク着用に関する新たな方針を決定しました。1か月後の来月13日から原則「屋内・屋外問わず個人の判断」となります。医療機関や高齢者施設などを訪問する時や、通勤ラッシュ時など混雑した電車・バスに乗車する時は注意が必要としています。
そして、教育現場でも緩和されます。卒業式では児童・生徒、教職員のマスクなしでの出席を基本とし、学校生活では新年度の4月1日からマスクの着用を求めない方針です。
こうした緩和の動きに歓迎の声もある一方、戸惑いも。
鹿児島市の城南小学校では、児童のマスク着用と給食の際の黙食が3年続いています。緩和の動きに子どもたちは。
「大変だけど、コロナにかからないのなら(マスクは)外さなくて良い」
「外す。友達の顔がどれくらい成長しているか見たら、学校がもっと楽しくなる」
(高山謙一校長)「小学生という年齢もあるので、完全に個人に任せても良いものかという部分もある。その辺りも職員と話し合いたい」
県教委は13日、県立学校に対して通知を出し、卒業式ではマスク着用を求めないとする政府の方針を基本に、各地域や学校の実情に応じて判断するよう呼びかけました。
城南小学校では、来月23日の卒業式は地域の人を招いたり、卒業生と在校生のお別れの言葉を対面形式にしたりと、従来の形に近づける予定ですが、当事者の6年生は。
「最後に(友人の顔を)見ておきたい気持ちがあるが、心配もあるので悩ましい」
「(マスクは)一応持っていく。マスクを強要してきそうな人がいたらマスク付ける」
子どもからは戸惑いの声も聞かれる中、学校は対応については改めて検討を進めることにしています。
(2023/02/13 19:47)